札幌グッドアワー教会

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2008/02/16

境界線 (2005年02月20日 西森牧師)

(本記事は、牧師コラム「天の窓」のバックナンバーを再掲載したものです。)


 今キリスト教会で少し話題となっている本「境界線(バウンダリーズ)」(地引網出版)を読んでいます。境界線とは、私と私ではないものは何なのかを明確にします。また、自分の責任の範囲とそうではないものを、明らかにします。その混乱が人間関係の問題の大きな原因となっています。こんな例が書かれています。要約して紹介します。

 この本の著者が経営するクリニックに、ある夫婦が25才の息子の問題を相談に来ました。両親は、息子は自分に何の問題も感じていないと、言います。そのとき、カウンセラーは、「彼の言う通りかもしれませんね」と答えました。彼らはその返事に驚きました。そして、幼児期から続く息子の問題の履歴を数え上げ、近年では、薬物に手を出す、学校を退学する、就職できないなどの問題があるのことを語りました。確かに両親は息子を愛し、責任ある人生に向かうようにと、あらゆる努力をしてきたものの、何もかもうまくいかなかったのです。両親は、息子が学生のときには、アルバイトをしなくてすむように、多額のお金を与え、退学したときには、別の学校を必死に探し、というように、関わってきました。それを聞いたカウンセラーは、「息子さんの言う通りだと思いますよ。彼には問題ありませんね。」その言葉を両親は信じられませんでした。

 カウンセラーは答えました。「息子さんの好き勝手な暮らしのために、あなたがたが支払い、労苦し、心配し、エネルギーを費やしているのですから、息子さんの問題ではありません。あなたがたが、息子さんが負うべき問題を負っています。(このことが境界線を失っているゆえの問題です。)息子さんに問題のいくらかでも自分で背負わせるよう、お手伝いいたしましょうか。(このことが境界線を正しく認識することです。)」

 ---「この問題の解決法は、息子さんの行動のつけがあなたがたにではなく、彼自身にまわるように、いくつかの境界線を明確にすることだと思うのですよ。---現状では、彼は無責任で幸せです。そしてあなたがたは、責任を果たしているけれどみじめです。ほんのわずか境界線を明確にしさえすれば、この状況は大きく変わります。」「それは少し酷ではありませんか。そんなふうにただ助けるのをやめてしまうなんて」父親は尋ねました。「助けてあげることが今まで彼の役に立ってきましたか」カウンセラーが聞き返しました。そして、やっと父親は境界線を理解し始めます。

 お互いを大切にし生かし合うためにも、境界線が重要であることを、私も学んでいるところです。

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